まずはエリアを決定。奥さんの実家の近くで検討。

Kさん夫妻がマンションを購入したのは2009年の春のこと。エリアは、今後のことを考えて、奥さんの実家の近くにと当初から決めていました。そんなふたりが選んだのは、最寄り駅から徒歩1分という立地の良さを兼ね備えた大規模マンション。「共働きなので、都心へのアクセスと、毎日の買い物のしやすさを考えて、駅から近いことが前提だったんです」。

数年前から、地元で話題のマンションだったんです。

「購入したマンションは、実は着工前から地元で話題になっていたんです。駅前の大きな敷地がフェンスで囲まれた頃から、マンションができるのかな……と。3〜4年前のことですね。結婚前で実家に住んでいたので、家にきたチラシを見たりして。ずっと気になっていたんです」。まさに憧れのマンションですね、と奥さん。その後、折り込みチラシで販売を知ったふたりは、さっそくモデルルーム見学へ。ずっと気になっていただけあって、間取りや雰囲気を気に入ったKさん夫妻。特に、バルコニーからの眺望シミュレーションには心が惹かれました。

南向きの狭めか、東向きの広めか迷って・・・。

すでに分譲中だったため、実際にいくつかの部屋タイプを見て迷ったのが、南向きで少し狭い部屋と、東向きで広い部屋のふたつ。「すごく迷ったんですが、結局、東向きの部屋に決めたんです。東といっても高層階なので充分に日当たりがよかったことと、南向きの部屋は目の前が大きな空き地になっていて、もしかしたら今後、大きな建物が建つ可能性があるかもしれないと思ったんです」。結局、モデルルームを3回訪れたKさん夫妻。担当の営業マンは同世代の女性で、とても接しやすく、いろいろ教えてくれたので安心して任せられたと奥さんはいいます。

予定の購入金額より、少しだけオーバー。でも、決め手があったので。

Kさん夫妻の購入金額は4000万円。当初は、もう少し金額を抑えようと思っていたそうです。「モデルルームを見ていると段々と理想が高くなって、それに伴って金額も高くなるんですよね（笑）。でも、希望していたエリアで駅近、広々とした間取り、部屋からの眺望……など。総合的に考えて、値段に見合う、良い買い物だと決心しましたね」。

ほかのマンションのモデルルームを見て、やっぱり！　と決断。

気になっていたマンションにほぼ決めていたKさん夫妻ですが、同じエリア内にある別のモデルルームにも足を運びました。「もう少し駅から離れているところでしたね。立地はもちろん、天井が低くて圧迫感があったのと、細かな仕様が、迷っているものに比べるとあまり良くなかったんです。なおさら、検討していた物件の良さを実感して、購入につながったのかもしれないですね」。

これからますます発展する「街づくり」に期待して。

マンションが建つ広大な敷地は、駅前ながらたくさんの緑があり、空気がとてもきれいな好環境。1,000戸規模の大きなマンションには、さまざまな家族が暮らしています。「入居してから分かったんですが、学生時代の友人が偶然、同じマンションの下の階に住んでいたんです」という奥さんの嬉しい発見も。商業施設のほか、小学校などの建設も予定されている周辺環境に、いずれ自分たちにも子供ができたら、子育てが楽しくなる街になるのではとKさん夫妻はいまから楽しみにしています。

開放感のある部屋。使いやすい台所。楽しみはまだまだこれから。

新しい家に住み始めて1年。暮らしの変化や住み心地を楽しんでいます。「広さもあるし天井が高いので、開放感があって気持ちいいですね。台所やお風呂場など、水周りが断然広くて使いやすいのも嬉しいです」。いままで小さい台所で料理をしていたので、と奥さん。休日にゆっくりと料理をする時間が増えたそうです。インテリアも少しずつ増やして、より住みやすい家にしていきたいと語るKさん夫妻です。

最後に、これから購入を考えている方にアドバイスはありますか？

「ある程度、希望条件を絞るのも大事だと思います。私たちの場合はエリアでしたが、たとえば、金額や間取り、方角など。条件を広げすぎると、物件の数が増えるので、逆に迷ってしまうことがあるかもしれないので。あとは、初めの直感みたいなもの、『この家に住みたい！』という思いを持つのもいいかもしれませんね」。

編集後記

憧れのマンションを購入したKさんご夫妻。奥さんとご主人の希望をすり合わせて、理想の家を購入するまでのプロセスはとても明確でした。街の成長とともに、ご夫婦のこれから、そしてお二人が暮らす家も時間をかけてゆっくりと変化していくのだろうと、お話を伺って感じました。
取材日：2010年2月24日　文：結城歩